他人の・顔を貸せ 第3回

連載3 回目。締め切りが過ぎてから連載の事気づいて思わず『ギャー』と言ってしまいました。あまりびっくりすると『ギャー!』って言ってしまうもんです。
先日、私がメンバーとして参加してる新ロイヤル大衆舎の『王将』の公演が目出度く千秋楽を迎えまして。やっと一息つこうかと思っていたのですが、6 月にも舞台公演がありまして、すぐにそちらの稽古に参加しておりまして。
なかなか落ち着く事がままならない私でございます。

今回の「他人の・顔を貸せ」はあんまり時間がなかったので。このお方。そう「徳川家康」様でございます。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」でお馴染みの「忍耐」の人でございます。
「忍耐」といえば先日、最終の銀座線に乗りましたら、すぐに、小便がしたくなりました。これは最悪です。「最終電車尿意地獄」です。これこそ「忍耐」を問われると思いました。尿意には波があるようです。「ああ。もうだめだ」と思ってもその波を越えれば少し大丈夫になります。その波がやってくる度に、おれは家康だ!忍耐の男だ!と心にエールを送りました。

一駅ごとに「降りようか?降りまいか?」と葛藤し「もう少し先まで行ける!我慢だ!」
もう少し先へ!
もう少し先へ!
なんだかそんな歌も心で歌いながら立ったり座ったりし己と戦い続けました。しかし、忍耐にも限界というのがあるようです。少し漏れ始めました。これはいけません。俺のダムが決壊し始めたのです。つまんでも、ぎゅっと握ってももうダメです。漏れ始めました。私諦めました。目的地の3 駅前でとうとう降りて無事全てを解放いたしました。「はああああああああ」しかし、不思議なものです。忍耐の先にある景色とはこういう事か。とその時思いました。全てを解き放たれたあの感覚。人間って素晴らしい。とさえ思いました。

家康ありがとう!人類よありがとう!お父さんお母さんありがとう!全てを許そうと思いました。優しい気持ちになりました。結局最終電車でしたので、タクシーで帰りました。タクシーの運転手さんにも感謝しながら明日も頑張ろうと思いました。忍耐バンザイ!忍耐って素晴らしい!忍耐ですよ!

さて。今回の顔ですが。この家康さんの顔はよくよく見ると、なんだか私大堀こういちと似ているようで仕方ありません。こういう顔は、「とてもいい人」か「とても嫌な悪い人」に分かれるように思います。それと、おばちゃん顔とも言います。この顔にクルクルパーマの髪を乗っけるとおばちゃんに早変わりします。是非一度やってみてください。もうどうでもよくなってきました。ありがとうございました。
さて。今回は締め切りギリギリでギャー!の回でした。またよろしくお願いします。
5月20 日土曜日
5 月なのに30 度超え今日のお昼はアイスクリーム 大堀こういち


oohori

大堀こういち(おおほり こういち)

宮城県出身。五月舎養成所卒業後、劇団健康(現ナイロン100℃)に旗揚げより参加し、92年に脱退。「フォークシンガー小象(しょうぞう)」というキャラクターで音楽活動と並行し舞台演出も行う等、精力的に活動。
主な出演作に、テレビ大河ドラマ『真田丸』、『黒い十人の女』、CM『ダイハツ企業~できる娘~編』、映画『ヒズミ』、『夢売るふたり』、『ライク・サムワン・イン・ラブ』、舞台『男子はだまってなさいよ!』、『天才バカボン』、こまつ座『十一ぴきの猫』、2.5次元シアター『學蘭歌劇~帝一の國』、グローブ座『市場三郎、温泉宿の恋』、明治座『TARO URASHIMA』など。


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