EDITOR’S NOTE#166
ありえないことが現実になるとき・賢明な破局論にむけて
ジャン=ピエール・デュピュイ
二十代前半のSEALDsのメンバーたちに教わった哲学書である。早速注文して読み始めた。老いては子に従えだ。戦後70年。いま私たちはようやくこの国の主人公になったのだと思う。この先どれほどの困難な物語が待ち受けていようとも、ここからは私を中心に物語を紡いでいくことになる。
そのきっかけを与えてくれたのが「SEALDs」だった。27年目のfreepaperdictonaryの存在をこれほど誇らしく思ったことはない。答えはなくてもいい。とSEALDsは説く。哲学は心のエンジンだ。哲学はソウル(魂)を生み出す音楽だ。ありえないことが現実になるとき。私たちは壮大な物語の中にいる。そして誰もがいま主人公だ。脇役の人生とはもうとっくに決別した。明日に向かって撃て!
桑原茂→