他人の・顔を貸せ 第二回

連載第2 回目。もう締め切りが来てしまった。早い!月日が過ぎるのはあっという間ですね。親戚の小っちゃかった子供が「結婚しました」とハガキをくれるぐらいあっという間です。できれば「お?っという間」ぐらいで過ごしたいもんです。まあ、それはどうでもいいです。さて!今回の「他人の・顔を貸せ!」『新ロイヤル大衆舎』という演劇ユニットのメンバーの顔を貸して頂きます。

写真は左から山内圭哉 福田転球 長塚圭史
何故、この四人(福田、大堀、山内、長塚)なのか?と取材とかでよく聞かれます。何故?いつもちょっと考えてしまうのですが、本当のところそこに理由なんてなかったと思います。『たまたま』っていうか『なんとなく』というか『流れ』というものがちょうどそうさせたんでしょうか。『そんな感じ?』と思うかもしれませんが、そうとしか言えないんです。まあ、『流れ』というのを楽しもうと長塚圭史くんがいいだして。それは面白いとなりまして。『流れ』のまま色んな人を誘って行ったら、今回の企画『王将』がアレヨアレヨと現実的になってしまったわけなんです。『流れ』おそるべしです。
流れに立ち向かうのも正しい姿勢かもしれませんが、流れに乗っかっていくのも間違いではないのかもしれません。そうそう、「流れ」といえば先日、友人たちと居酒屋で飲んでるとカラオケに行こうという『流れ』になりまして、歌いたくもない歌をうたい。拍手をし、手拍子をして声を枯らして帰りました。『流れ』おそるべしです
似合いもしない服を買ってしまいました。『流れ』 おそるべしです。
ゲス不倫が止まりません。『流れ』おそるべしです。
小池旋風がとまりません。『流れ』オソルベしです。
トイレが流れません。『流れ』オソルベしです。
そうめんを流しました。『流れ』ちがいでした。
すみません。どうでもよくなりました。話がそれましたね。これも『流れ』です。

さて。今回の顔ですが。まず、写真左 山内圭哉くん。『強面』とはこうゆうことだと教えてくれます。ご存知の方も多いと思いますが。彼は、某国営放送の朝のドラマで大番頭さんを演じていた人です。すっかり全国区です。強面なのに優しい。鉄板の武器です。年下ですが『アニキ』と呼んでしまいます。

写真中央 福田転球さん。『ボンヤリ』とはこうゆうことだと教えてくれます。大坂で「転球劇場」というユニットを組み、かなり人気があったそうです。舞台の作演出も手掛けるマルチな人で『天才』を感じます。そして、とにかく赤ちょうちんの似合う人です。

そして、写真右 長塚圭史くん。『余裕』とはこうゆうことだと教えてくれます。これまたご存知の方多いと思いますが、お父様が あのお方です。しかし、演劇に対する情熱がとにかくすごい。いつも圧倒されて刺激を受けております。年下ですが、『先生』とよんでおります。

こうやってみると改めて『顔』って面白いですね。次回からは、全く知らない人の顔を借りたいと思います。今回の顔は『新ロイヤル大衆舎』メンバーでした。そんな私たちが70年前の脚本をそのまま目指す北条秀司作 『王将』どうぞ観に来てください。当日券あります!
3月15日水曜日 久しぶりにちょっと雪が降るお昼時
今日の朝は豚汁 大堀こういち

桑原茂一からの返信

日に日に忙しくなる人気者になる大堀くんへ
「王将」は必ず見に行きます。さて、流れ ” と聞いて私がピンとくるのは、「褌一つ」で全速力で街を疾走する。勇壮な福岡の男の祭り「山笠」を思い浮かべます。「大黒流」「東流」「中洲流」「西流」「千代流」「恵比須流」「土居流」この7 つの流(ながれ)、つまり七つのチームが、戦国武将や三国志の英雄、七福神など、美しくも勇ましい10m ほどもある巨大な人形を乗せた山笠(山車)を担いで「褌一つ」で全速力で街を疾走するのです。今回の「流れ」と「褌」。「他人の顔を貸せ」と「他人の褌で相撲を取る」遠からずとも近からず。次回、第三回に期待するでごわす。

「王将」公演情報

新ロイヤル大衆舎『王将』
作:北條秀司 構成台本+演出:長塚圭史 音楽:山内圭哉 
2017 年4月27 日( 木) ~5月14 日( 日) 
会場:下北沢『小劇場 楽園』
出演:福田転球・大堀こういち・長塚圭史・山内圭哉/常盤貴子/大東駿介
/江口のりこ/森田涼花/弘中麻紀/櫻井章喜/高木稟/さとうこうじ/
金井良信/古河耕史/石田剛太/原田志/池浦さだ夢/陰山泰
チケット:全席自由¥6,000 /当日券あり
問い合わせ : 新ロイヤル大衆舎 090-1036-6180(平日12:00-18:00)
http://shinroyal.com/


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大堀こういち(おおほり こういち)

宮城県出身。五月舎養成所卒業後、劇団健康(現ナイロン100℃)に旗揚げより参加し、92年に脱退。「フォークシンガー小象(しょうぞう)」というキャラクターで音楽活動と並行し舞台演出も行う等、精力的に活動。
主な出演作に、テレビ大河ドラマ『真田丸』、『黒い十人の女』、CM『ダイハツ企業~できる娘~編』、映画『ヒズミ』、『夢売るふたり』、『ライク・サムワン・イン・ラブ』、舞台『男子はだまってなさいよ!』、『天才バカボン』、こまつ座『十一ぴきの猫』、2.5次元シアター『學蘭歌劇~帝一の國』、グローブ座『市場三郎、温泉宿の恋』、明治座『TARO URASHIMA』など。


フリーダム・ディクショナリー
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