Back to the CLASSICs vol.04 by SEALDs

人間が数字になるとき

投票に行くと自分がちっぽけな1であることに気づく。他の誰かと何も変わらない1だ。しかし、それでもなお、1は1だ。その1は誰にでも担えるように見えて、あなたの1はあなたにしか担えない。代わりのきかない1なのだ。その1はあなたが放棄しない限り絶対に0にはならない。

しかし、日本人の約半数は0を選んでいる。なぜだろうか?自分のちっぽけさに嫌気がさすから?数字にはなりたくないから?政治が嫌いだから?いや、おそらく、よくわからないからだろう。いま、何が起きているのか、みんなよくわかっていないんじゃないか。

そう、誰も何が起きているのか全貌を把握できていないのだ。専門家は自分の領域のことしか知らず、全てを知っていると思い込んでいる知識人は自分の願望を元に鋳直された世界を見、僕たち一般市民は日々のあれこれに忙殺されてしまっている。
さらには、多くの人が目標を見失っている、自分が何をしたらいいのか、自分で考えることができずに、他人から与えられた課題を淡々とこなし、日々をやり過ごしている。

これらのことに対しての僕の提案は簡単だ。未来を見よう。そのために考えよう。そして普通に、当たり前に思うことを声に出そう。原発はいらない。保育園を増やして欲しい。税金はあげないで欲しい。学費を無償化して欲しい。このごく普通の願いの現実可能性を提示するのが専門家の役目ではないか?そしてそれを元に現実化するのが政治家の役目ではないか?そして、政治家に言うことを聞かせるのが市民の力であるばすだ。そのためにはまず、多くの0を1にしなければならない。第一歩として、投票に行こう。

The future is in your hands. Don’t trash your vote.

 

“Rock the VOTE, 投票で揺らせ。”

21世紀が始まって16年経った2016年の今、日本では、ミュージシャンが、画家が、「アーティスト」が政治を語るなんてけしからんなんていう言葉が半ば当然のように語られている。そのせいか、ミュージシャンや、テレビに出る有名人は政治について発言する人はほとんどいない。なぜならそういうことをすると面倒なことになるから。そんな空気が確かにある。そしてそれは有名人だけじゃなくて、私たちの日常でもきっとそうだ。政治のことについて話そうとすれば、なんだか緊張する。そんなのおかしいでしょと思いながらも、やはり話にくかったする。そんな、政治について話すことが難しい、この国でも、後1ヶ月もすれば選挙が始まる。

画家でも、銀行員でも、料理人でも、高校生でもお年寄りでも、誰でも政治のことを語るのは普通であるべきだと思う。なぜなら政治Politicsの語源は、「Polisに関わること」であり、ポリスPolisとはつまり共同体のことだから。「共同体に関わること」は、誰でも無関係ではありえない。「共同体に関わること」=政治に無関係な人は、どこにもいない。

それでも、一人には一票しかないんだから自分は行かなくても大丈夫じゃないか?という声も聞く。一票にある力をなんとなく信じられないという気持ちを、「違うだろ!」と言っているのが、「アーティスト」、アメリカのラッパーのチャックDだ。Public Enemy「公共の敵」と名付けられたグループの、彼の言葉をここに残す。

「Wassup 調子はどうだ?俺はチャックD、君に話しかけてる。力についでの話だ。本当にある力、“君が持っている″その力について。

もしかして君は、“君が力を持っているということ”を信じないかもしれない。でも、君は確かに“それ”を持ってるんだ。

力って何だろう?君はそれに触ることが出来る?見ることは?聞くことは?出来ないよな。
でも、君は“それ”が君自身に反発してきた時に、その存在を思い知る。

君もその“力”と同じだ。彼らに何がリアルなのか、君の声で知らせてやるんだ。“君は君の投票する権利を”果たせ。票に、君自身をレプリゼント(代表)させるんだ。

そう、やつらに「君自身」を感じさせるんだ。やつらに「君の力」を感じさせる。投票さ。君自身がやるべきことをやるんだ。投票へ」

 

Rock The Vote というアメリカのミュージシャン
がVote (投票)について話すという団体が作った動画(*)でチャックDは、「君に話しかけてる」。あなたが持つ力について。票に自分を、レプリゼント(代表)させることが出来るという力。その権利を私たち一人一人が持っているということについて。その声を聞かせることで、「やつらに君の力を感じさせる」ことは無力ではありえない。だからこそ「やるべきことをやるんだ、投票へ。」と言ってる。

「アーティスト」はきっと彼自身のやり方、彼らにしか出来ない方法で「共同体に関わること」=政治を語ることが出来る。きっとそれと同じように、銀行員には銀行員の。料理人には料理人の、バス運転手なら、保育士さんには、老人には、高校生には、、、無数のそれぞれの共同体への関わり方、その声があるはずだ。だから、その声を私たちの共同体に生かすためには、あなたや私が関わるその一つの声、一つの小さな声こそが必要なのだと、強く思う。そしてそれは、決してけしからんことなんかじゃない、「私たち」のことだ。

“Do Your Thing, VOTE.”
あなたはあなたのやるべきことをやる、7月、選挙へ。

神宮司博基

* https://www.youtube.com/watch?v=xwjnDT84GMY

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”BACK TO THE CLASSICs” について
ヒップホップで、時代に左右されることなくずっと聴き続けられる作品をクラシックと言うように、「古典」に限らず、本、音楽、映画、数多ある普遍的なクラシックを探求していく連載です。

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