奢侈の耳 京都の銭湯コミュニケーション考 鳥羽伸博

桑原茂一の個人的視点の京都通信二席。
最初に紹介するのは「トリバコーヒー京都」のオーナー・鳥羽伸博さんのコラムです。 また、この号で特集した高木康行さんの展覧会を 「トリバコーヒー京都」で開催。 そして、トリバコーヒー京都店内にオープンする「BAR」のオープニングを記念して、京都メトロで イベントが開催されます。 いずれも鳥羽伸博さんのプロデュースです。

東京男、京都に上ル
京都の銭湯コミュニケーション考 鳥羽伸博

サウナブームになって久しいが、京都はサウナもある銭湯がゴロゴロしている。これでもずいぶん減った方らしいが、自宅の周りにでさえ数軒の銭湯が普通に営業している。聞いたところによると、ルーツは北陸にあるとか、ないとか。風呂無しの生活をしているので、銭湯が多くあるのは非常にありがたい。と、いうか、たくさんの銭湯があるから、風呂無しの生活に違和感がないと言える。
家の近くにある桜湯という銭湯がいちばんのお気に入りである。
ここは、いわば普通の銭湯なのだが、とにかく何もかもがちょうどいい。湯船に水槽があって、立派な鯉が泳いでいる。そして何より、女将が素敵だ。いつも綺麗にしているし、おおきにという声も綺麗だ。銭湯の隣で書道教室をやっていたようで、立ち入り禁止の張り紙さえ美しい。その女将が番台で、老眼鏡をかけ、虫眼鏡を使って辞書を引いていた。
僕「何を調べてるの?」
女将「ちょっと調べてるのよ」
僕「英語?」
女将「そう」
僕「英語だったら、少しは覚えがあるから、教えられるかもしれない。何を調べてたの?」


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