URBAN RESEARCH MEDIA column serial story LOOKBOOKCOOKRECORDS no58

最後に残るのが
FREEDOM

DIC194-2

メッセージは Be human

6月10日発行号194号で32年目を迎えるfreepaper dictionaryla,freepaperの看板を下ろした。

代わりに掲げたのが、

freedom

直接の原因はコロナ・covid-19の発生だが、私は転機であり好機だと受け入れている。つまり、私たち人間はもっと人間らしく生きるべきだ。covid-19の発生は地球からの問いかけなんだと思う。

私はそう受け取った。

確かに不自由だが、愛を育む時間、幸福とは何かを考える時間。こんな強引な圧政の時間は歴史上にもなかった時間ではないか。
もちろん、その大切な人間をかえりみるプラスの時間と引き換えにマイナスもおなじだけある。

税金から給与をもらっているひとたちは、システムが機能しなくても給与は保証されている。しかしその枠組みの外で暮らす私たちには、飯食う金、家賃、あらゆる約束金が払え!と襲ってくる。

みかたを変えれば、空襲で人がつぎつぎと死んでいる訳ではないが、社会システムの停止という意味では、戦争によって社会システムの大部分が休止した状態と似た部分があるということだ。もちろん、歴史を振り返れば不条理な出来事は数限りなくある。

だからこそ

Be human であれと私は思うのだ。

なにもかも失った時、博愛は生まれる、革新が始まる。

そしてなによりも人間には

FREEDOM

が必要なんだと認識するのだと思う。

人間は幸福になる為に生まれてきた

これこそが私の生きる信念である。そして今、あなたや私に幸福とはなにか?を問いかけている。その正体こそCOVID-19なのだ。


Stay home and watch movies

では、幸福とは何か? 考える為の映画作品を紹介しよう。
シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢

58

“歩きながら何をするか聞いたね、
夢を見ている。歩くのが好きなんだ。

真実の物語。史実を脚色しているが、まれにみる美しく静かな映画だ。社会は人生の目的を早くみつけることを要求するが、この映画で私が感じたのは目標がみつかったことがよいことで、みつかってもみつからなくても、人間はしあわせにいきていける。そう思わせてくれる映画だった。この主人公こそまさにfreedomに生きたひとだった。
人生の目標を完成させ、その作品のまえであいするひとたちに見守られながら、座ったまま静かに静かに死を迎える
主人公の至福の笑顔に、涙がとまらなかった。

ひとはみな
人生は人それぞれ違うが、良いことばかりだったと思う人、
悪いことばかりだった思う人死ぬときには実はどちらも変わらないイーブンである。
そのことに気がつく人と気がつかない人がいるだけ。

死ぬまで FREEDOM
で生きる。
その為に
FREEDOM DICTINARYを
つづけたい。

初代選曲家 桑原茂→


フリーダム・ディクショナリー
オンラインストアはこちら