マオリのオオナオオナ・トレボン絵日記 vol.3

うどんがレストランで千円以上する町。それがパリ。昭和の旅エッセイに出てくるアンカレッジ空港のうどん。それに比べたら雲泥の差のおいしいちゃんとしたうどんです。でも高い。10杯食べたら一万円だ。
だったら家で好きなだけ作って食いたい、そんな所から始まった家での粉物行脚。今ではうどんだけでなく、葱餅、餃子、饅頭にピタパンと粉物修行はとどまる所を知らず。日本に住んでいたらこんな風にいろいろと工夫して作ってみる事もなかったでしょう。そう思うと、パリに来て良かったなと思ったりします(そして又酷くなる引きこもり)

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パスタマシーンでいろいろと麺を試作。
カッターがついているので細麺と太麺が出来るのですが、こってりした中華風のソースなんかは手でのばして切った不揃いの麺の方がタレが絡んで美味しい。こちらに来て中国の麺を食べるにつけ思ったのは麺はコシだけじゃねえ。です。コシのないモッチリ喉を滑らない麺の美味しさを知りました。
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肉饅頭
上海の道端で大きな鉄鍋の中ぎっしりジュウジュウと詰められた肉饅頭。あまりの美味しさに大量にいくつも買い込みビニール袋を両手にぶら下げ泊まっていたホテルに入ろうとしたらセキュリティの人に凄い剣幕で中国語で怒られたのですが、あれはホテルに饅頭売りにくるんじゃねえっていう事だったのか今では真実は薮の中なんですが小さい饅頭をいくつも作る度にあの時を思い出します。まずは油で底を焼いて、水を差したら蓋をします。仕上げに葱と胡麻をぱらぱら。ふっくらカリカリの焼き饅頭です。

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MORI MUROTA

二匹の猫と髭仏人とパリ19区に在住。
ケータリング、出張料理、フードイベント等の活動を行う。家ではパリのエスプリを全く感じさせない妄想アジア料理の製作と昨日の残り物の展開に命をかける日々。
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フリーダム・ディクショナリー
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